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コメント
注目のコメント
ほとんどの読者の方には関係ないトピックですし、テクニカルな内容でもあるのですが、スタートアップの概況を知る上では重要なテーマかと思います。
この手の話題で興味深いのは、投資家は「資金調達など矮小な議論であり、世の中にインパクトのある事業を生み出してほしい」と語りがちなこと。非常にもっともではあるのですが、対して起業家は、自社の存亡や己の生活がかかっているため、こうした話題に対して非常にシビアです。平易な言葉で分かりやすいが、なんといってもスタートアップの資金調達は「需給」で決まる、というとの洞察がすごい。めちゃくちゃ腹落ちした。
もう少し言えばマクロとミクロの需給関係がありそうです。
マクロ的に資金が流入しているかということで、これはやはり過剰流動性の現在では平均水準が高い(これをもって「バブル」と言う)ということ。
一方、ミクロ(個別会社の評価)でも「その会社に投資したい人がどのくらいいるか」という意味での需給で決まるというのも真実。学問的な企業価値評価とは別のアプローチでの企業価値の決定メカニズムとして、実証経済学の新分野として研究されてもよい考え方と思います私もスタートアップを経営していて感じるが、2012年から2013年にかけてベンチャーキャピタルによる投資額が2倍に増えている一方、起業家は増えていないので、需給がタイトになっていて、事業モデルに確信がもてないヤワな赤字企業にもVCのお金がつくようになっている様子。
私の経験で言えば、はじめて資金調達をしたのは2006年6月で総額5億円。当時は2006年正月早々ライブドア事件が起こり市況が冷えていた。その前はITバブルが崩壊していたので、赤字企業に出資するベンチャーキャピタルはいない雰囲気だったから、2005年の起業当時は、「赤字になる=死亡」を覚悟した上で、仲間と起業した。
その状況と覚悟の上で、アブラハムは足元で創業1年目で一億円ほど黒字だったので、VC等から総額5億円を調達できた。資金調達を成功させ大きく成長するためにも絶対黒字にするんだと全社でコスト削減を徹底していた。
やはり経営者は収支を合わせた上で事業成長させるのが手腕なわけなので、赤字を垂れ流しながら投資家のお金で恰好だけつけてるスタートアップは真の事業価値を生んでいるのか疑問。
「将来の夢」だけでなく、「実績を示して資金調達するスタイル」の方が、健全なスタートアップ経営だと個人的には思う。