経常収支、10カ月連続で黒字 4月旅行収支は最大に
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良い傾向だ。だが、投資と旅行・知財で儲けている構図だ。貿易・サービス収支は未だに6707億円の赤字。原発が再稼働すれば、貿易収支の黒字化が見えてくる。年間4兆円分(消費税2%分)が、原発停止により、海外に流出している計算だ。
やはり原油安の威力は大きい。
経常収支を構成する収支項目のうち、貿易収支▲1,462億円は前年同月(▲7,896億円)の約5分の1となっており、特に輸入の▲5.9%が大きく効いている。この間、約20%ほど円安が進み、輸入価格が膨らみやすいことを考えれば、この輸入減はやはり原油安の影響が大きいと判断できる。
今後、所得や投資収益の移転などが対象となる第一次所得収支が大きく減少しない限り、経常収支黒字は続くのではないかと見ている。そうなると怖いのは中国やヨーロッパをはじめとする世界経済の減速ということになる。円安とエネルギー価格下落で、再び世界屈指の経常黒字国にカムバック。しかし、円安は止まらないという不思議。
経常収支が黒字=良いこと、というアダムスミズ以前の大昔の国富論とは違う世界があります。
2014年の経常収支の黒字額トップはドイツ(26兆円)、次いで中国(20兆円)。日本はこれらに迫る黒字額に戻れそうな勢い。
かたや、世界最大の経常赤字は-50兆円のアメリカ。しかし、米ドルは独歩高。アメリカは一人でこの世の春を謳歌してる。この構図はちっとも変わってないです。ものづくりに長けたドイツ、日本、中国がせっせと作り、アメリカ人が消費する。
経常収支の黒字というのは、単純に言うと輸出が輸入を上回るということだが、それは国内需要(消費、企業投資、政府支出)が国内貯蓄で賄えるレベルにしか達していないということでもある。
ぜひこのあたりを経済学者ピッカーさんに解説頂きたい。