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2021年9月10日 公開

【住宅高騰】低所得でもマイホームが購入できる「与信」革命

シリコンバレーに住むジャーナリストNaoとyoohee、"セレブ投資家"Rayが、USのテック&カルチャーを約3分でおしゃべりする『伝書鳩TV』。今日の3人の話題は『Divvy Homes』。住宅価格が高騰し続ける米国で、低所得の人でも住宅が購入できる仕組みを発明し、評価額は2200億円のユニコーン企業です。営利企業でありながら、ソーシャルグッドな側面を持つことは、これからの成長企業に必須の条件かもしれません。 (声の出演:鳩山玲人、後藤直義、洪由姫/デザイン:國弘朋佳/編集:伊藤大地、小川貴大/ディレクター:有水冴子、栁橋泉紀、栗原良介/プロデューサー:安岡大輔、小西健太郎)
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確かにアメリカの住宅価格の高騰ぶりは、異常です。25年前サンフランシスコで働いた頃、ワンルーム月$800だった賃貸マンションが、今では3倍近く激高しており、東京と比になりません。シアトルでも当時3千万円程度の中古一軒家が、今では一億を軽く超えており、それでも即売れるという完全に売り手市場状態です。

また、日本と大きく違うのは、新築一軒家の場合、日本は買った途端値崩れしますが、アメリカの場合、特に都会は大半が値上がりしていくので、築100年という一軒家でも20年前より今では倍以上の価格に高騰しています。さらに、アメリカの住宅ローン金利は、日本の3倍ほど(例えば1%の金利がアメリカでは3%)と高いので、住宅購入は非常に困難です。

そんな高いニーズを狙ったビジネスというのは、視点が良いですね。アメリカというお国柄、3年間積立中に経済状態が変わり、途中解約するケースも多いでしょうから、リスクヘッジをしっかりしているかがキーですね。
Social Good(社会の問題解決型)の企業にフォーカスします!

アメリカでは、平均的な家庭すら家を買えない現状になっています。3800万世帯以上が家を買えず、その比率は年々増えているのです。

どうして家が買えないか?
1)手頃な価格の住宅が減っている&価格の上昇
2)低賃金
2)住宅ローンの申請の厳格化
→申請しても20%が却下されてしまう
3)ミレニアル世代の財政が困難(学生ローン地獄)

これらの理由から、家を購入できない人が多く、そういった問題解決をしているのがDivvy Homesです。

2週間ごとに、いろんな請求を支払ったら残りの可処分所得ギリギリ、という人にとって、計画性を持ってずっと貯めていくというのは難しいことです。そこで、企業が、「ちゃんとお金を貯めるのを手伝う」ことで、最終的にはローンを借りれるような与信をつける。コツコツが大きな成果に結びついています。とても面白い。
「家族4人で年収1千万円なら貧困層」というサンフランシスコ。そこで、家を持ちたいけどお金がなくて持てない人を持てるようにするスタートアップが伸びている…と聞くとすわサブプライムか!という恐怖を覚えてしまいます。

が、こちらは「与信の低い人がローンを貸してもらえるようになるまで与信を引き上げる手伝いをする会社」とのこと。ただ仕組みは簡単で、お金を借りる前に家賃に上乗せでお金を預かってかわりに貯めておくサービス?お釣り貯蓄みたいなイメージですね。

サブプライムローンみたいなリスク/リターンの計算をコネコネしてやる金融商品ではなさそうなので心配ないかなと思う一方で、これは与信判定のバグをついたものなら危ないなとも思います。

何というか、健康診断の前にだけダイエットして一時的に健康になる、みたいな。その後も健康を保てるのか、それともリバウンドするのか…。健康診断は毎年だからいいけれど、ローンは借りたもの勝ちでもあるので怖いところがありますよね。
フィンテックの融資領域では、住宅ローンの変革が進んでいます。Divvyもその1社。まず事前審査で通過することが前提。その時、与信枠が与えられる。その範囲で欲しい家をDivvyのエージェントを通じて見つけると、それをDivvyが購入し、保険や税金もDivvyがすべて払ってくれる。はじめは賃貸として入居、ある程度貯まると、住宅ローンを組んで自分のものになるという仕組みです。
住宅を買わない場合は、貯めた資金は全額引き出すことができます。

Divvyに似た住宅ローンの会社としてはLandisというフィンテックもいます。欲しい住宅があるけれど、今資金がないという場合は、Landisが物件を購入し、それを一定期間レンタル。住宅ローンの準備とステージに達した段階で、マイホーム購入手続きへと進めることができます。
Divvyを利用するための最低条件は以下のようです。

・FICOスコアが550以上であること
・月間世帯収入が2,500ドル以上であること
・6ヶ月間の収入が確認できること
・頭金として2,000ドルが記載された銀行の明細書
・収入に対する負債の割合が50%以下であること

FICOスコアが重視されるのは変わらない点ですが、全体的な最低条件の敷居は高くなさそうです。
https://blog.divvyhomes.com/2020/10/14/how-do-i-qualify-for-divvy/
与信スコアを正確に算出するためには、個人の行動履歴などかなりディープな個人情報を提供しなければなりません。

中国の〇〇信用が始めた制度ですよね。

与信スコアが高ければ低金利で住宅ローンが組めますが、日本の場合もともと低金利です。
米国とは状況が違います(笑)
このサービス、いいなあ。
家が買えるようになるだけでなく、「お金にまつわる生活習慣を身につけること」が提供価値となるのかもしれません。
ちなみに、鳩山会館はバラが美しいです笑

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