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2020年3月29日 公開

【目撃ドキュメント】高級ホテルは、ホームレスを受け入れるか

米国では最も早くロックダウンを始めたサンフランシスコ市。観光客はゼロになり、空室が埋まらないホテル経営者らは、ホームレスや隔離対象者の受け入れという「究極の選択」を迫られる。(5分/取材・構成:洪由姫/撮影:後藤直義/音楽:ベートヴェン交響曲第9番2楽章/デザイン:堤香菜/編集:栗原良介、栁橋泉紀/プロデューサー:小西健太郎)
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ビデオカメラで、米国で最初にロックダウンを発動したサンフランシスコを撮影してきました。

アメリカでもっとも早く外出禁止令を出して、ニューヨークのような惨劇を一瞬の差で押し留めたのが、サンフランシスコ市でした。そこで、起きたことは市内35,000室のホテルが「稼働率5%」に陥るという経済停止でした。

このホテルの経営者たちは、ひたすら固定費を流出させる「赤字の垂れ流し」に耐えるか、隔離対象者やホームレスを受け入れて「生きるために食いつなぐか」という、究極の二者択一に迫られています。地元紙によれば、一泊300-500ドルする高級ホテルすら、リスクをとって、または社会的な使命から、手を挙げているケースがあるようです。

ちなみにグーグルやアップルなど巨体IT企業の影で、サンフランシスコ市内の一部エリアは、異常ともいえるほどホームレスの数が増加。真っ昼間から薬物や注射器が落ちている光景が常態化しており、GAFAの影と言われてきました。そうした社会の歪みが、コロナで一気に噴出しているように感じます。

あなたがホテル経営者だったら、隔離施設として手を挙げますか? 取材プロセスそのものも、御覧ください。
サンフランシスコ市内のホテルの稼働率は約80%、それが観光客の激減で約5%にまで減っています。ゴージャスな大理石とシャンデリアやステンドグラスで飾られたロビーには客が一人もいない、そんな異様な光景が広がっています。

ホテルはこの状況でどう生き延びるのか、今、究極の2択を迫られています。
その選択とは、空室にホームレスの人たちを受け入れるというものです。

市が空室を借り上げるという案で、ホテルとしては収入が入るものの、その貸し手が感染していて病院に入るまででもないホームレスの人たち、となれば、どう反応するでしょうか。この状況がすぐに回復する見込みがない中、ホテル側が悩む時間もあまり残されていません。

今回は、映像で街の風景、人々の声を拾いなが今起きている実体経済の問題をレポートしました。
私の母は宿泊施設を経営していますが、1月の時点で3月31日まで宿泊を完全にブロックしました。インバウンドのお客様が多い、どのような感染症か不明、近隣の方たちの不安、従業員の健康と行った現在の問題に対して配慮ということもありますが、もし感染者がお泊りになられたと後で分かったときの風評被害が将来のチャンスまで奪ってしまうと考えたからです。すぐに営業を止めてキャッシュ出血を抑えることによって生き残る可能性を高めることが重要であると考えました。さて3月末になって今思うことは今度は逆にいかにトラブルになった方たちを救うかということです。帰る場所がなくなってしまった方、家に帰ることのできない医療従事者やケアワーカーの方たちに積極的にお部屋をお貸しすることが必要なことではないかと考えています。4月、5月の営業をどのような形にするか思案中です。
アメリカの感染者10万人を超え、一番になりました。とはいえ、この広大な国土を持つだけに、コロナ危機の状況は、西と東でまた全く違います。ホームレス問題などは特にそうです。

東京の前兆ともされるNYのドキュメンタリー
【ドキュメント】850万人が「封鎖」された街
https://newspicks.com/news/4763807

と合わせてお楽しみください!
サンフランシスコのホテルは4月いっぱいまで閉館という厳しい状況。新規客を受け付けていないようです。このままだと干上がってしまう。

ホームレスを受け入れて一時しのぎにするかどうか。さすがに4つ星以上はむずかしいでしょうね。でも、ビジネスホテルであれば、シェアハウスのように制度を変えることも可能かも。

SFでは家賃の高騰でホームレスにならざるをえない人たちに加え、COVID-19で職を失い、ホームレスになる人が増えるでしょう。その人たちの救済策は必要です。日本でも同様の事態を想定しておく必要がありそうです。
危機的状況下のアメリカでの渾身の動画リポート。きのうのNYに続き、ヤバさがひしひしと伝わります。

アメリカは州の権限が相当強いですから、当然リーダー(トランプ大統領)は日本など以上に綿密なリスクコミュニケーションを取る必要があります。すべてが「雑」なトランプ大統領にとっては一番苦手な分野でしょう。
トランプ大統領は自らを戦時大統領と呼び、「団結」を訴えている一方、こんな状況にも拘らず、毎日毎日対応の正しさを自画自賛し、反対意見を述べる州知事などをディスっています。
感染が蔓延したミシガン州知事(バイデンの副大統領候補にも上がった女性)は「連邦政府に感謝しないから支援しない」と切り捨てたそうです。危機下の大統領の言動として、ちょっとしんどすぎる。アメリカが長続きすると、世界全体にとってダメージは計り知れません。
サンフランシスコを中心としたベイエリアにおけるホームレスの増加は深刻な問題ですね。繁華街だけではなく、私が住んでいるような普通の住宅街の周辺にも日常的に見かけます。

テック大手がサービスを無償で提供したりと、この時期に社会貢献的な活動をすることは企業のブランド価値を向上させることに繋がりますが、高級ホテルとしては、ホームレスを受け入れた部屋というイメージがついてしまうので、空き部屋の開放はかなり厳しいですよね。。

ちなみに、ホームレスの人は都市間の移動もしないし、海外からウィルスを持ってきた人と交流することも無いだろうし、一般的に他の人との接触も少ないと思うのですが、実際に感染拡大のリスクは高いのでしょうか。データを見たこと無いので分からないですが。

実は懸念すべきは、街から人が消えることで、廃棄される食糧や日用品が無くなり、NPOも感染拡大を恐れて支援活動を停止してしまい、それまで何とかギリギリで凌いできた生活が立ち行かなくなることが、差し迫ったリスクなのではないかと想像していました。

https://newspicks.com/news/4746612?ref=user_1400096

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