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2024年7月3日 公開 緊急事態「日本の科学力を救え」カギは読書にあり?【無料動画】
お昼のお供に、ビジネスパーソンが知っておくべき情報を、分かりやすくお伝えするライブ番組。
番組前半では、NewsPicks記者が、科学研究費の減額を続ける国に対して、痺れを切らした多数の学会が連盟で提出する「日本の科学研究費の増額要望」について徹底解説。
番組後半では、ゲストの柴藤亮介さんと共に、ビジネスパーソンが読むことで“日本の科学研究力を底上げできる”お勧め書籍を深掘りする。
<出演者>
・川口あい(NewsPicks Studiosシニアエディター)
・須田桃子(NewsPicks編集部)
・柴藤亮介 (アカデミスト株式会社 代表取締役CEO)
番組前半では、NewsPicks記者が、科学研究費の減額を続ける国に対して、痺れを切らした多数の学会が連盟で提出する「日本の科学研究費の増額要望」について徹底解説。
番組後半では、ゲストの柴藤亮介さんと共に、ビジネスパーソンが読むことで“日本の科学研究力を底上げできる”お勧め書籍を深掘りする。
<出演者>
・川口あい(NewsPicks Studiosシニアエディター)
・須田桃子(NewsPicks編集部)
・柴藤亮介 (アカデミスト株式会社 代表取締役CEO)
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科学研究の実態についてはなかなか興味を持っていただける機会がないので、こうやってとりあげていただくことは大変ありがたいです。
例えば、私も研究をしていると「研究費って無限に国から降ってくるのでしょう?」とか「学会のたびに出張できていいね。年中出張し続けていればいいじゃん」とか様々な間違ったコメントを受けることが大変多いです。私自身も例外なく、科研費やその他の資金から支援を受けて研究活動をしています。運営費交付金からくる金額は、大学によって様々ルールがあるので具体的には書きませんが、光熱費やコピー代で消える程度です。
研究費がないと、学生に研究用のパソコンを購入することも、成果が出たときの論文出版費や学会出張費も出せません。5:00前後に「基盤Cは3~5年で500万円以下」という記載があります。これをみて、皆さん多いと思われたでしょうか、少ないと思われたでしょうか。仮に5年間の研究プロジェクトとして基盤Cを獲得したときのことを考えます。毎年凸凹はあるにせよ、平均すると100万円です。実は満額認められることはなく、「より多くの研究者に配分するために」と、かなりの割合が減らされます。
一方、出ていくお金を考えてみます。「年間100万円あれば色々なことができる。贅沢だ!」と思われるでしょうか。研究は1人で行うものではありません。学生等とチームを組みます。パソコンだって、1台では足りません。1度買えば終わりではなく、数年に1回は更新の必要があります。成果がでて学会で発表することになったらどうでしょう?国際会議に出張すると、エコノミーを利用しても学会参加費、航空券代、ホテル代で50-100万円がすぐに飛んでいきます。では、論文誌への投稿はどうでしょう?有名なNature誌では「The APC to publish Gold Open Access in Nature is £8890.00/$12290.00/€10290.00. 」と書いてあるので、今日のレートで200万円も(!)かかってしまいます。あれ、全然足りません。研究員を雇用したい?大変難しいです。
Publishing options
https://www.nature.com/nature/for-authors/publishing-options
研究者の現状、少し分かっていただけたでしょうか。
例えば、私も研究をしていると「研究費って無限に国から降ってくるのでしょう?」とか「学会のたびに出張できていいね。年中出張し続けていればいいじゃん」とか様々な間違ったコメントを受けることが大変多いです。私自身も例外なく、科研費やその他の資金から支援を受けて研究活動をしています。運営費交付金からくる金額は、大学によって様々ルールがあるので具体的には書きませんが、光熱費やコピー代で消える程度です。
研究費がないと、学生に研究用のパソコンを購入することも、成果が出たときの論文出版費や学会出張費も出せません。5:00前後に「基盤Cは3~5年で500万円以下」という記載があります。これをみて、皆さん多いと思われたでしょうか、少ないと思われたでしょうか。仮に5年間の研究プロジェクトとして基盤Cを獲得したときのことを考えます。毎年凸凹はあるにせよ、平均すると100万円です。実は満額認められることはなく、「より多くの研究者に配分するために」と、かなりの割合が減らされます。
一方、出ていくお金を考えてみます。「年間100万円あれば色々なことができる。贅沢だ!」と思われるでしょうか。研究は1人で行うものではありません。学生等とチームを組みます。パソコンだって、1台では足りません。1度買えば終わりではなく、数年に1回は更新の必要があります。成果がでて学会で発表することになったらどうでしょう?国際会議に出張すると、エコノミーを利用しても学会参加費、航空券代、ホテル代で50-100万円がすぐに飛んでいきます。では、論文誌への投稿はどうでしょう?有名なNature誌では「The APC to publish Gold Open Access in Nature is £8890.00/$12290.00/€10290.00. 」と書いてあるので、今日のレートで200万円も(!)かかってしまいます。あれ、全然足りません。研究員を雇用したい?大変難しいです。
Publishing options
https://www.nature.com/nature/for-authors/publishing-options
研究者の現状、少し分かっていただけたでしょうか。
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academistの柴藤さんがやろうとしていることは、科学技術立国としての日本の未来に不可欠だと思います。
研究者の情報発信を多様化し、裾野を広げる活動を応援したい。
https://academist-cf.com/
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https://academist-cf.com/
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