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2020年4月5日 公開

【現場発】コロナで30万人を募集する、買い物サービスの正体

米国では新型コロナの拡大を受け、買い物サービス「インスタカート」が急成長。アマゾンより貪欲に、労働者を30万人増やすと宣言したが、労働者の不満は頂点に達している。(5分/取材・構成:洪由姫/撮影:後藤直義/デザイン:堤香菜/プロデューサー:小西健太郎)
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新型コロナの拡大で、リモートワーク関連ツールへの需要が伸びているのと同じく、食品を自宅まで届けてくれるデリバリーサービスもアメリカではものすごく伸びています。届けてもらった袋を外に出しっ放しにして、直接袋を触らないという人も珍しくありません。

アマゾンは3月、食材のデリバリー・配送要員などの労働者として10万人を雇用すると発表しました。その数字が出た時もインパクトがありましたが、インスタカートがその後に「30万人、新たに募集する」と聞いて驚きました。はじめは3万人の間違い?と思ったほどです。

アメリカでは「Paycheck to Paycheck」という言葉があり、とにかくその月に稼いだ給料をその月に使い切る(緊急事の備えがない)生活をしている人が国民10人のうち3人いると言われています。まさにそういう人たちが、コロナ で仕事をなくし、目先の請求書の支払いのために、単発で仕事を請け負う「ギグワーカー」になっています。

取材をして行くと、「これって本当にやる価値があるの?」、と思えるほどの給与であることもわかりました。インスタカートの低賃金は問題になっていましたが、今はその上に安全と健康を犠牲にするリスクをとってまで見合うのかという問いが突きつけられています。

それでも、できる仕事をせざるを得ない現実…この状況が続けば、ギグワーカーの構造がこれからまた大きく変わるのではないかと思います。
否応なしに社会が持つものと持たざる者の2極に分断し始めていると感じます。買う人と配る人。買う人はおそらく配る人にはなりません。配る人は買う人にはならないでしょう。配る人は感染し、買う人は感染しない。ビジネスとしてはニーズがあるので当然あって然るべきものと思いますが、なんとなくやるせ無くなってしまいます。私がナイーブすぎるんでしょうか。
いま、デリバリーサービスのコンセプトは「非接触」。フードデリバリーのポストメイツは非接触デリバリーを開始。インスタカートも「ドアの外にデリバリー商品を置くドロップオフ(Drop Off)」というサービスを開始。売上は通常の10倍に達しているといいます。

ドイツのベルリンに本拠を構えるデリバリーヒーローは、新型コロナウィルス防御のため、現金での支払いを受け付けないことにしました。このサービスの名称は「非接触配送」。

顧客、配達員、レストランにとって、安全で便利であることを訴求しています。

ウィルスの拡散リスクをさらに減らすため、レストランにはパッケージの消毒も要求。配達員には消毒剤やマスク、そのほか安全確保のための資材を提供している。

配達員向けにもアプリを用意。コロナウィルスの最新情報を通知し、衛生面での必要事項にアクセスできるようにしています。こういう姿勢が大切ですね。
飲食店や小売業の休業によりレイオフされた人材がデリバリービジネスのギクワーカーとなる。

労働市場の雇用の受け皿としては美談だが、
休む人のために感染リスク取っても働かざるを得ない人が存在する。
いま必要不可欠な社会インフラであることは明らかなので
消毒、マスクだけでなく、報酬と感謝で報いたい。

LD目前、当社ではリモートワークの設定がまだな人がいる。
まだか遅いと怒るひとがいる、その人達のために目を真っ赤にしながら日夜出勤して対応しているひとがいる。

誰を守りたいか?当然最後の人達です。
ショッパーを始めとするロジスティックスに従事頂いている方は今やライフラインです。↓記事内にDelivery Jobsに注力している人のチャートがありますが失業者数と反比例するように凄い伸び方をしています(1ヶ月前の記事なので今はもっと伸びているはずです)。一方で動画内にあるような賃金問題。とても難しい問題。

Delivery is the fastest-growing job industry in the US
https://qz.com/1814110/delivery-jobs-are-the-fastest-growing-in-the-us/
Uberなど、いわゆる「ギグワーカー」は、テクノロジーの進化と金融危機による失職者の急増が拡大の背景。一方で、広がる中で社会保障がないことなどもずっと論点になっている。
ここ数週間の急激な雇用悪化のなかで、動画にあるように家賃などの支払いがある一方で実入りがない人が急増。そうすると働かざるを得ない。ただこういうサービスを利用できる人と、リスクを取ってでもサービス提供者となって日々の賃金を稼がざるを得ない人たちで、格差も不満も出てくる。
各種ギグワーカーサービスで、提供者や利用者でコロナが拡散したら、それ含めて事業リスクになるだろうし、また社会保障費をだれが負担するかという点でユニットエコノミクスの議論に大きく影響してくるリスクが結構顕在化すると思う。
サンフランシスコのスーパーには、大量の紙袋を運ぶ人たちが忙しくなく働きます。その正体は。

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