お金と市場の日本史
5話公開中
経済史で知るマーケットの仕組み
マーケットや金融の制度が欧米よりも遅れていると言われる日本。だが、日本の歴史を紐解くと、徳川時代の日本には「先物取引」という世界初の金融システムが存在していた。名古屋市立大学准教授の横山和輝氏によれば、徳川、明治、大正時代の方が日本は「市場経済」をうまく活用できていたという。横山氏が、徳川時代の「市場」の源流となった鎌倉・室町時代までさかのぼり、日本のマーケットの歩みを語る。
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目次
1
鎌倉・室町時代、「市場」が飛躍的に成長した理由
2
戦国大名が設けた「楽市楽座」は現代の経済特区
3
徳川時代、全国取引を活発にした「手形」の仕組み
4
世界初の先物市場は、なぜ徳川時代に生まれたのか
5
徳川時代、お米に通貨価値があった理由